● セアカゴケグモ関連論文
| 総説:大利昌久、新海栄一、池田博明:日本へのゴケグモ類の侵入 47(2):111-119 (1996) |
| ま と め |
| 1995年秋から日本で多数発見された外国産の有毒なセアカゴケグモとハイイロゴケグモについて、学術的な資料をもとに分類、生活史、分布、侵入、毒性について全般的な解説を行ったほか、一般的な治療、中毒症に陥った場合の抗血清療法についてもふれた。セアカゴケグモの日本への侵入は咬症例がないこと、卵嚢の古さ、分布および個体数などから、比較的最近になって一度に侵入したものと思われる。ハイイロゴケグモの発見された港は広い地域にわたっており、それぞれ別個に侵入した可能性が高い。Hillyard(1994)が予想したように、今後も外国からの物資などにまぎれこんで、ゴケグモ以外の他の有毒なクモが侵入する危険性もある。 一般のヒトへのクモに関する正しい知識の普及、クモをはじめ、帰化生物との共存を考える教育が必要である。 |