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● セアカゴケグモ関連論文

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原著:平岡 毅、小林睦生、貞弘省二、安居院宣昭:セアカゴケグモ毒腺抽出物のタンパク質成分とマウスに対する毒性について(英文) 47(3):273-280 (1996)
摘          要
 セアカゴケグモの毒腺抽出物をSDS-ポリアクリルアミド電気泳動法によって分析した。その結果、低分子領域(20kD以下)から高分子領域(200kD以上)まで多数のバンドが認められた。分子量110-120kDに主要なバンドが認められ、また、45kD付近にも複数の濃いバンドが見られた。オーストラリアより生きたまま輸入されたセアカゴケグモと大阪産のゴケグモのタンパク質パターンを比べたところ、非常に類似していた。オーストラリアより凍結乾燥されて輸入された毒腺抽出物の電気泳動パターンは110-120kDの主要なバンドが明らかに弱くなり、分子量約77kD付近に新たなバンドが出現した。ジュウサンボシゴケグモの分子量130kDのα-latrotoxinに対する単クローン抗体は110-120kDのバンドと45kD付近のバンドを強く認識した。また凍結乾燥毒の約77kDのバンドも強く認識したことから、このバンドはα-latrotoxinの分解産物である可能性が強く示唆された。横浜産ハイイロゴケグモの毒腺抽出物でも、110-120kDと45kD付近のバンドが強く単クローン抗体に認識された。大阪産セアカゴケグモ1匹分の毒腺抽出物を腹腔内に注射された雄マウス(ddY系統)は2日以内に7匹全て死亡したが、輸入さ れた凍結乾燥毒はマウスに対して若干弱い毒性を示した。また毒腺抽出物を注射された全てのマウスは毒量に関係なく明らかな体重減少を示した。以上の結果から、大阪産のセアカゴケグモには明らかにα-latrotoxinが存在すること、また、マウスに対する毒性は既報の結果とほぼ変わらないことが示された。